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JRバスの路線情報を中心とした

     ジ ェ イ ア ー ル バ ス 路 線 ニ ュ ー ス

2000/12 No.70 (作成:2001/01/03)                         JRバス路線研究会
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【JRバスグループ】

* 周遊きっぷのJRバス乗車範囲縮小 [JR時刻表 2000.12]

  12/1から周遊きっぷのJRバス乗車範囲が変更になった。過去に路線廃止の
 為、乗車範囲が縮小されたケースはあったが、乗車可能範囲の縮小は初めてか?

 「12.日光・塩原」は、塩原温泉〜鬼怒川温泉が削除
  ->HM塩原〜鬼怒川温泉は路線廃止?塩原温泉〜HM塩原は乗車権利消滅となる

 「13.水戸・鹿島」は、江戸崎〜佐原が削除
  ->常陸幸田〜佐原は路線廃止だが、江戸崎〜常陸幸田は乗車権利消滅となる


【JRバス東北】

* 仙台駅東口〜前沢・水沢・江刺の高速バス路線を新設 [交通新聞]
 (武智麻呂さん・CHIGEさんの情報です)

  JRバス東北と岩手県交通は、9/8に、仙台駅東口〜前沢・水沢・江刺間の
 高速バス路線の免許申請を行った。運行開始は、12/1。

  申請によると、以下の通り。
  運行距離:上り129.4km、下り130.2km。
  停車停留所:(仙台方)仙台駅東口・電力ビル前
        (岩手方)ジャスコ前沢店・折居・真城・水沢駅東口・江刺バス
             センター
 <運行経路>
  仙台駅東口〜10分〜電力ビル前〜1時間23分〜ジャスコ前沢店
  〜折居〜下り7分・上り8分〜真城〜4分〜水沢駅東口〜11分〜
  江刺バスターミナル
 <運賃>
  仙台駅東口・電力ビル前〜ジャスコ前沢店=1,800円
  仙台駅東口・電力ビル前〜折居・真城・水沢駅東口=1,900円
  仙台駅東口・電力ビル前〜江刺バスターミナル=2,000円
  *いずれの区間も往復は3,500円

  運行回数:1日4往復(各社2往復ずつ)。自由乗車制。
  使用車両:55人乗りハイデッカー

  #途中停留所から、岩手方の使用ICは、平泉前沢ICと思われます。


【JRバス関東】

* 白棚線の休止区間が正式に廃止
 (JRバス関東「メルマガ@バスTABI No.9」からの情報です)

  白棚線の金沢内〜檜木〜浅川口が廃止された。

  同区間は、1999年7月の土砂崩れ以降、長らく休止中の扱いであったが、12/2
 付けで正式に廃止になった模様。この区間は鉄道路盤を国鉄がバス専用道として
 利用していた。その為、道路修理費は道路所有者であるJRバス関東が負担する
 必要があった。

  路線名称上は、以下のようになっていると推測される。
  白棚線   磐城棚倉−白河   −>金沢内−白河
  磐城南線  磐城棚倉−石川新町 −>磐城棚倉−磐城逆川
        磐城逆川−合戦坂  −>磐城逆川−金沢内(−合戦坂)
  ※合戦坂は、南湖東側の地名。関山口〜金沢内のバス専用道と並行する国道区
   間である金沢内−合戦坂は休止扱いと思われる。(路線図にも記載なし)


* 鬼怒川温泉行きが休止
 (MIRAGEさん・東武指令さんの情報です)

  西那須野支店は、12/2にダイヤ改正を行った。鬼怒川温泉便は3/31日まで
 運休となる。

  日塩線は、スキー場がある事もあり、通年運行だったが、何故か今年から運休
 になった。周遊きっぷの乗車範囲縮小の対象にもなっており、今後の動向が注目
 される。


* 新宿駅〜水戸駅南口の高速バス路線を新設

  12/1より新宿駅〜水戸駅南口の高速バス路線を運行開始した。
  JRバス関東・茨城交通・関東鉄道の3社共同運行。

  経路は以下の通り。
  新宿〜東京(水戸行)・上野(新宿行)〜県自動車学校〜米沢中央〜県庁前〜
   昭和自動車教習所前〜みなみ団地入口〜千波中入口〜水戸駅南口

  運賃は2080円、9往復。水戸駅発の時刻は以下の通り。
    6:30,7:30,8:30,9:30,10:30,11:30,12:30,15:00,19:00

  尚、東京駅〜水戸駅北口「みと号」もダイヤ改正を行う。本数は13往復。
  水戸駅発の時刻は以下の通り。
    6:00,7:00,8:00,9:00,10:00,11:00,12:00,13:00,14:00,
    16:00,17:00,18:00,20:00

  パーク&ライドシステムは、導入しない模様。


【JR東海バス】

* 全体の4割を廃止予定! 岡崎・遠江二俣・美濃白鳥から撤退!
 [中日新聞 2000.11.30/12.20, 福井新聞 2000.11.30, 朝日新聞(静岡版) 2000.12.01]
 (B10Mさん・特急こまがねさん・DMAPさんの情報です)

  11/29、JR東海バスは、9路線76系統のうち、7路線39系統を半年間を目処に
 順次廃止する方針を明らかにした。これにより、同社の営業キロは463kmから308
 kmが廃止になるため、155kmと半分以下になる。(昭和63年度は665.1km)

  2路線37系統が残る計算だが、2路線は来年度廃止計画に盛り込まれる。同社
 によると、乗合バスの利用客は88年度の892万人がピークで、99年度には399万人
 と大幅減。5億円の営業赤字、費用100円に対して収益58円という営業成績だった。

  廃止計画の概要は以下の通り。
 1)岡崎・遠江二俣・美濃白鳥の3営業所は廃止、撤退。
 2)瀬戸営業所も大幅に路線を縮小する。
 3)新居町・中津川の2営業所は、今年度の廃止計画から外し、来年度に。
 4)高速バスについては不明。ただし、名金線高速バスは廃止。
 5)路線廃止対象の市区町村は以下の通り。
   愛知県:名古屋市、尾張旭市、瀬戸市、春日井市、小牧市、豊田市、岡崎市
   岐阜県:多治見市、白鳥町、高鷲村、荘川村、白川村
   福井県:和泉村
   静岡県:天竜市、龍山村、佐久間町、水窪町

  具体的な廃止系統は以下の通り。(推測)

 1)瀬戸営業所管内
    瀬戸北線 5系統
     品野−多治見、上半田川口−榎戸、下半田川口−下半田川 など
    瀬戸西線 9系統
     名古屋−瀬戸追分 など
    瀬戸南線 4系統
     宝ヶ丘−上八草、上八草−愛工大前、
     南山口−上之山団地−上之山町 など
    中馬線 1系統
     上品野−片草
  ※以下の区間は、残存と推定。
    瀬戸北線
     瀬戸記念橋−品野
    瀬戸西線
     瀬戸記念橋−瀬戸追分−瀬戸市−水野団地−中水野−高蔵寺
    瀬戸南線
     瀬戸記念橋−宝ヶ丘
     宝ヶ丘−聖霊学園前、宝ヶ丘−菱野団地−御殿橋
    中馬線
     品野−上品野、上品野口−名学大前(廃止?)

 2)岡崎営業所管内
    瀬戸南線 3系統
     岡崎−東名岩津、岡崎−三河上郷、岡崎−康生町

 3)美濃白鳥営業所管内
    名金線 6系統
     名古屋−鳩ヶ谷、岐阜−鳩ヶ谷、岐阜−牧戸
     美濃白鳥−鳩ヶ谷、美濃白鳥−牧戸、美濃白鳥−正ヶ洞
    大野線 2系統
     美濃白鳥−九頭竜湖駅前、美濃白鳥−白馬洞

 4)遠江二俣営業所管内
    天竜線 9系統
     西鹿島−水窪町、遠江二俣−水窪町
     遠江二俣−瀬尻(西鹿島通過)、遠江二俣−瀬尻(遠江横山通過)
     遠江二俣−白倉峡(西鹿島通過)、遠江二俣−白倉峡
     仲町−西鹿島、白倉峡−瀬尻、光明中学前−船明

  現在の一般路線に関するデータ(推測)は、以下の通り。
 1)名古屋営業所  一般 40.5km   7行路 瀬戸西線
 2)静岡営業所   一般    0km   0行路 -
 3)新居町営業所  一般 47.2km  11行路 浜名線
 4)瀬戸営業所   一般 99.0km  55行路 瀬戸西、瀬戸北、中馬、瀬戸南線
 5)岡崎営業所   一般 13.4km  12行路 瀬戸南線
 6)中津川営業所  一般 23.0km   6行路 恵那線
 7)遠江二俣営業所 一般 58.8km   5行路 天竜線
 8)美濃白鳥営業所 一般 27.2km   5行路 名金線、大野線
 9)名古屋〜美濃白鳥    105.9km
            計415.0km 101行路 9路線

  ※新聞報道の 463km 76系統 9路線 と差異があります。
  ※上記推定資料を基に廃止営業キロを計算すると以下の通り。
   岡崎・遠江二俣・美濃白鳥の3営業所 205.3km
   名古屋・瀬戸の2営業所       139.5km
   新居町・中津川の2営業所       70.2km
   新聞報道では、廃止キロが308km、残存キロが155kmとなっています。
  ※名古屋営業所の40.5kmは、陶都線(瀬戸記念橋〜名古屋 29.1km 枝線含む) ?
  ※ドリーム名古屋号の名古屋〜岐阜駅(33.8km)は、名金線の扱い。
  ※ドリームとよた号の岡崎〜瀬戸記念橋〜名古屋は、どのような扱いか不明。

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  12/20でJRバス発祥70周年となる。(昭和5年に、岡崎〜多治見開業)
  岡崎営業所では、50周年に「国鉄自動車発祥之地」の石碑を建て、60周年、65
 周年時にはテレホンカードを作成したが、70周年では特にイベントは催さなかっ
 た。

  岡崎営業所によると、記念切符の発売を行わなかったのは、2001年に東海道の
 宿駅制四百年の記念切符を発行するためで、岡崎営業所の廃止・撤退とは無関係
 であると話している。

  開業時、岡崎−多治見の約63kmであったが、現在は岡崎−三河上郷と上八草−
 多治見など、約35kmとなっており、将来はその内、約8kmを残す予定との事。


* 中部交通が解散 [中日新聞 2000/11/08]
 (なかむらさんの情報です)

  JR東海グループの中部交通が、大晦日をもって解散する。東海豪雨によって
 約半数の車両が被災。修理に費用がかかり「退職金を払えるうちに」解散する。

  この会社は、昭和29年に設立。JR東海発足時に、グループ企業になった貸切
 バス会社。養護学校のスクールバスの運行等をおこなっている。
  JR東海バスとの関係は、ほとんどない。


【中国JRバス】

* 広島〜高松の高速バスを運行予定 [四国新聞 2000.12.04]

  12/15より広島〜高松の高速バス「瀬戸内エクスプレス」が運行開始する。瀬
 戸大橋経由で、運行期間は半年となる予定。一日一往復。

  停車駅は以下の通り。
 広島駅新幹線口、広島バスセンター、中筋駅〜高速道路〜坂出駅、高松駅

  ダイヤは、広島駅新幹線口7:36発と高松駅16:40発。所要は3:30を予定。
  運賃は、広島〜坂出 \3700、広島〜高松 \4000。
  鉄道より約90分余計にかかるが、3060円安い。

  JRバスでは、一便当たり18人乗車を見込んでいる。


* 小郡−山口県庁前のシャトルバスが運転休止
 (WEライナーさんの情報です)

  12/14限りで、小郡−山口県庁前のシャトルバスが運転休止。


* 広浜線 鈴張〜大朝 廃止問題で財政支援を条件に存続へ [中国新聞 2000.12.07]

  中国JRバスは、広浜線 鈴張〜千代田〜大朝 の普通便を廃止する方針だが、
 沿線の広島市、千代田町、大朝町に、総額1400万円/年の財政支援を条件に、路線
 存続を提案した。

  地方財政再建促進特別措置法等の法令により、JRバスへの補助金支出は禁止
 されているが、乗車券の買い上げや同社所有地の賃借などの間接的な支援を求め
 る方針。1400万円/年の根拠は、新ダイヤでの予想赤字の半額分との事。

  新ダイヤは、1/15実施予定で、朝2往復、日中1往復、夕方以降3往復の計6往
 復。現ダイヤが一日12往復なので半減ダイヤとなる。

  千代田町、大朝町では、町営代替バスを運行するより費用がかからないとして
 この案に賛成。ただし、広島市は、間接的財政支援は受け入れがたいと難色。


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ふもふも館長