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JRバスの路線情報を中心とした

     ジ ェ イ ア ー ル バ ス 路 線 ニ ュ ー ス

97/11/30 No.32                                          JRバス路線研究会
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【西日本JRバス】

* 高雄・京北線の紅葉繁忙期輸送について
 (徳田さんの情報です)

  京都の紅葉を楽しむ観光客を輸送するため、10/25〜11/30まで高雄、栂の尾方
 面行きのバスを増便して運行。定期便を含めると京都発は10分おきぐらいの運行
 間隔になっています。

  増便に使われる車は一般路線用のもので、京都所属はもちろんのこと、神戸
 ナンバーの篠山所属車も助っ人に来ています。ちなみに正面の方向幕は「臨時」
 を掲示しています。


【中国JRバス】

* 岩益線・坂上線短縮 [現地取材 97/11/24]
 (ごふなちゃさん・京終さんの情報を参考にしました)

  岩国と日原・益田を結ぶ岩益線が10月1日の改正で、一部路線が廃止され、岩
 国地区と六日市地区が分断され、益田はJRバスが入らなくなった。

  廃止になったのは、以下の3路線
   岩益本線 天尾橋−出合橋  20.3km 錦川鉄道の北河内−錦町と並行区間
   岩益本線 口家橋−益田   21.4km 山口線の日原−益田と並行区間
   坂上線  小郷橋−長野団地  6.0km

  六日市地区は、石見交通の広島−六日市・益田の高速バスが走っており、地域
 住民が広島や益田といった鉄道駅に向かう場合は、石見交通を利用しているよう
 で、JRバスは、地域内ローカル便を担当しているようだ。岩国地区と分断され
 た事から、六日市地区全体も予断を許さない。

  旭橋−口家橋間は、六日市707発−口家橋802着の高校通学便のみの運行。10/1
 改正では、日原駅に寄らなかったが、11/29改正では、六日市706発−日原806,口
 家橋810着となり、日原駅で山口線に乗り換え可能になった。

                                   小方○
                       鮎谷     中垣内    |
                 長野団地○−−○−−−−−−○−−−◎−+
                     :         |   大 ○西
     石     上         :         | 裁 竹 |栄
 口   見 高尻口 七   六 出  小: 天 天 御 上 | 判   |
 家 旭 田 ○   日 立 日 合  郷: 尾 尾 庄 多 | 所   |
 橋 橋 丸/ \  市 戸 市 橋  橋: 橋 口 橋 田 | 前   |
 ○−○−○   ○−○−○−○−○………○…●−○−○−▲−○−○−○−◎
   |  \ /下 |/    |     |     | 下 |/東 岩
 日原◎   ○ 七 ○ 錦町◎−●錦町駅前 ○     ◎ 多 ◎ 錦 国
     七村橋 日 石     |\    北河内   新 田 西 見
         市 見     舟津○ ○広瀬  駅前   岩   岩
           朝      \| 高校前     国   国
           倉 錦中央病院前○
                   |
              錦中学校前○

路線図作成:京終さん、ごふなちゃさん


* 岩益線・坂上線の近況 [現地取材 97/11/24]

 ・10/1に路線廃止を含む大規模な改正を行ったが、鉄道のダイヤ改正に合わせ、
 11/29にも改正を行った。車内掲示は以下の通り。

  1.六日市707発 口家橋行を、六日市706発 日原駅経由の口家橋行きに

  2.日原1146発六日市行を、825発に変更。ただし、学校登校土曜日は1150発
    ※JR時刻表97/12では、1150発を記載しているが、この便は学校登校土
    曜日のみ運行で、それ以外(日祝も)は825発なので注意。

  3.日原1337発六日市行を、1341発に変更。

  4.岩国1617発新岩国行を、1601発北河内行に変更。

  ※ これ以外も細かな時刻変更あり。ただし坂上線は、ほとんど変化がないと
   の事。

 ・枝線情報

  1.旭橋−口家橋
    六日市707発の片道1本

  2.下七日市−石見横立−高尻口−石見田丸 (横立経由)
    六日市1635発と日原1645発の1往復
    尚、七村橋経由は「七日市バイパス経由」と呼称している。

  3.朝倉線 立戸−石見朝倉−上七日市 (朝倉経由)
    六日市807,1430発と下七日市832発,日原825または1150発,日原1645発。

  4.錦町−広瀬高校前−錦中央病院前 (バイパス経由)
    錦中学校前−六日市間は3往復で、ダイヤ上、朝1往復がバイパス経由と
   されているが、錦川に架かる末広橋が替え換え工事中(H8/10/20〜H10/4/30)
   の為、市街の周防広瀬や舟津は、通らず、全便、錦町駅を通り、川向こうの
   バイパス経由で運行している。

  5.東錦見−西岩国−裁判所前 (西岩国経由)
    岩国656,1400,1800発と錦帯橋715,1348,1801発のみ。
    この他、営業所が西岩国にある為か、西岩国を始終着になる便がある。

  6.小方−西栄
    工場勤務者の為に平日のみ。大竹駅732,1722発。小方1735発。

  7.下多田−中垣内 (阿品経由)
    岩国656,1400,1800発。鮎谷635,1308,1721発。3往復。

  8.円の谷(えのたに)経由

              −○−円の谷
      日原上市   /   \   晩越
   −−○−●−+橋橋橋橋トトト橋橋ト○−−
    日原町   \ /     \/
           ●犬戻       橋:橋梁 ト:トンネル

    時刻表に記載されていないが、円の谷経由というのがあるらしい。
    六日市706発の片道のみか?


* 高陽車庫−広島間に通勤時間帯急行バス [車内掲示]
 (安達さんの情報です)

  中国JRバスと広島交通は、10月31日(金)から、高陽車庫−広島間に通勤用の
 急行バスを試験運行する。車内掲示による概要は、以下の通り。

 ・開始日:1997年10月31日(金)
 ・停車地:高陽車庫、高陽A団地内、下岩の上、不動院、広島バスセンター、
     合同庁舎、女学院前、広島駅(矢口〜下小田停留所間はバイパスを運行)
 ・運 賃:普通便と同じ
 ・広島市公共交通利用促進委員会の調査の一環として、(普通便を)振替えて運
 行する。

       高陽車庫(近隣センター  広島         広島駅
                  発         経由) バスセンター   着
  中国JR ※ 7:22                  7:56           8:06
  中国JR    7:42                  8:16           9:26
  広島交通 ※ 7:54                  8:28           8:36
  中国JR    9:22                  9:56          10:06

        広島           (近隣センター   高陽車庫
            バスセンター発         経由)          着
  中国JR    17:55                             18:29
  中国JR    18:33                             19:07
  中国JR  ※19:35                             20:09

  ※日曜祝日運休


【JR四国バス】

* JR四国の自動車事業について  [交通新聞 97/11/26]

  明石海峡大橋線の申請を10/15に行った。当初は、西日本JRバスとの共同運行
 の予定であったが、明石海峡のフェリー17社で設立した本四海峡バスが加わり、
 3社の共同運行になる。路線は、他社との競争を考慮し、主体を大阪・神戸に絞っ
 た3系統で、来年4月5日の開業を目指している。

  申請している路線は、以下の通り。トイレ付4列の定員40人のバスを使用する。
  ・徳島−大阪      2時間30分 14往復
  ・徳島−三ノ宮・新神戸 1時間57分 13往復
  ・徳島−高速舞子    1時間24分  8往復

  中長期計画として、2001年の株式上場に向け、ローカル便の全廃、高速バス・
 貸切バスの拡大を目指し、自動車部門の自立を目指していく。

  ローカル路線は、会社発足から411.6km(南予線92.1km含む)を廃止した。その為、
 87年度に10億を越えていた収入は、96年度は4億8400万円にまで減少した。

  都市間は、5億5800万円から4億4200円に減少。一方、高速バスはゼロから7億円
 に。今後の新設路線として、明石海峡大橋の3系統の他、明石海峡大橋を利用した
 名古屋便・東京便。再来年度は、来島海峡大橋も開通する事から、松山−広島便も
 検討している。

  貸切部門は、今年8月から四国全域で営業可能になった。収入も発足時の3億円
 から10億3800万円と伸び続けている。


* なんごく号から特急列車へ乗り換えサービス [高知新聞 97/11/29]

  松山発高知行きの「なんごく号」の内、松山800発の3号,1000発の7号に限り、
 バスの切符で、途中の佐川駅から特急に乗り換えて、高知駅まで行けるサービス
 を、11/29から始める。

  松山高知急行線は、佐川−高知間は、鉄道と並行した国道33号を走行するが、
 道路が混雑すると、定時運行が難しい場合があった。そこで、この区間を特急列
 車に乗り替えてもらう事によって、スピードアップを計る事にした。

  現在のダイヤでは、2便しか、乗り換えのメリットがないが、反応を見て、好
 評であればダイヤ調整して、実施する便を増やす予定。

  高速道路の延伸によるマイカー利用へシフトした為か、なんごく号の乗客は減
 少中で、競争力アップがねらいか。


【JR九州バス】

* 桜島口〜桜島港廃止へ [南日本新聞 97/10/22朝刊]
 (執印さんの情報です)

  国分線の桜島口〜桜島港間(13.9km)を来年の3月で廃止したいと、JR九州は、
 鹿児島市と桜島町に申し入れた模様。観光需要も生活需要もあり、地元は反対し
 ている。


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おわりに

 今号は、西日本JRバス〜JR九州バスまでの話題をお送りしました。バスの話
題に興味のない方、ごめんなさい。
 悲しい話題は、JR四国のローカル全廃の方針が明確になった事と、六日市地区
の見通しの暗さ、桜島の廃止。明るい話題は、明石関係、なんごく号の特急乗換、
高陽車庫通勤急行バス。話題が切れませんねぇ。

今号の協力者(どうもありがとう)
 ・徳田さん
 ・ごふなちゃさん
 ・京終さん
 ・安達さん
  ・執印さん

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ふもふも館長